学力や感性の育成に役立つ?読書が子どもに与える影響とは
お子さんが本を読むことは学力にも影響するといわれています。読書は子どもの教育によいと聞くけれど、具体的にどのようによいのだろう、どんな本が学力を高めるためによいのだろうと気になりますね。この記事では、お子さんの学力を高めることができる読書についてまとめています。お子さんの学力を高めたい方は参考にしてください。
深刻化する子どもの読書離れ!
子どもの読書離れが進んでいるといわれています。その理由はインターネットの普及です。2015年から2020年に調査されているインターネット利用環境実態調査によると、小学生は年々利用時間が長くなっていて、現在1日あたり120分を超えているといわれています。学校の授業でもインターネットを使うようになっているため、自宅で使う時間を含めるともう少し長い日もあるかもしれません。仮に15時に学校が終わって、就寝時間が22時と過程すると、残りの7時間の中で2時間くらいはゲームや動画視聴をしているといってもよいでしょう。
ゲームや動画視聴をするお子さんが増えてしまったのは、本を読んでいる親の姿を見ていないからかもしれません。親御さんが常にスマートフォンを触っている、パソコンを触っているという生活をしていると、小さい頃からお子さんもそれらに興味を示すようになってしまいます。そうすると、読書ではなくインターネットになってしまうのです。しかしインターネットを使えるようになっておくことは、便利な点もあります。今はネット社会なので、操作できて当たり前というような面もあり、それらをすることがすべて悪影響ともいえないのです。
読書量は偏差値・学力にも影響を及ぼす
では、どうして読書が必要なのでしょうか。読書はどのようにお子さんの学力に影響するのでしょうか。
読書量の多いお子さんのほうが学力は向上する
読書をしているお子さんとしていないお子さんを湧けると、たくさん本を読んでいるお子さんのほうが学力は向上しているという調査結果が出ています。ベネッセ教育総合研究所の発表によると、4教科の平均偏差値は、本を読んでいるお子さんと読んでいないお子さんで2.6ポイントも差が出ているそうです。
読書で頭が鍛えられる
読書といえば、国語力がアップするというのはイメージできるかもしれません。しかし、実際は4教科でしっかり学力がアップしていることが分かっているため、本をたくさん読むことは、すべての教科に役立つといえます。読書で養われる国語力が、ほかの教科(算数、理科、社会)の学力をのばすためにも活かされるのです。
現役東大生も本を読んでいる
現役東大生も本を読んでいます。読書が自分の学力の向上に役立っていると感じている学生も多く、読書が学力に大きく差をつけることが分かります。また、読書には想像力を高める効果も期待できます。たとえば、理系の場合は物事を抽象化して考えることが多いですが、この基本も読書から身につけることができるのです。小説を読むと、登場人物について詳しく想像したりすることがあると思いますが、これが数学で使われる想像力に役立っていきます。
読書をするとプログラミングにも役立つ
今注目されているプログラミングに関しても、読書をすることで能力を高められるといわれています。プログラミングでは、人に正しく伝わるようにソースコードを書かなければいけません。これが、本を読むことで身につきやすくなるのです。伝わりやすい文章を書くということが、読むということからも養えるのでしょう。
本好きの子どもに育てるにはどうすればよいのか?
お子さんに本を読んでもらいたいけれど、「ゲームや動画ばかり見ていて難しそう…」そう悩まれている親御さんもいるでしょう。そこでどのようにすればお子さんが本好きになってくれるのかまとめました。
幼少期からの読み聞かせ
本好きのお子さんにするためには、幼少期から読み聞かせをしてあげるのがおすすめです。耳から聞いたことで頭の中で色々と想像できるので、想像力も養われています。後からその本を自分で読んだときに、また色々なイメージが膨らむでしょう。
本にお金をかけよう
本を購入するのがもったいないと感じるかもしれませんが、絵本のサブスクなどもあるので、活用してください。できるだけたくさんの作品に触れるのがおすすめです。
見えるところに本を置く
見えるところに本を置いておくことでお子さんの興味をひくことができます。お子さん専用の本棚も用意するとよいでしょう。
親も本を読もう
親が本を読んでいることで、お子さんも本に興味を持ちやすくなります。
まとめ
読書は学力や感性を育てるのにとても大切です。本離れが進んでいますが、たくさんの本があるので、お子さんにも読書を通して、感性や学力を身につけてもらいたいですね。そのためにも、まずは本に触れる機会を増やしてあげることが大事です。幼少期からの読み聞かせは、本を好きになるために大事です。親子のコミュニケーションの時間にもなるので、ぜひ取り入れてみてください。